《解説》 「NGOアリーナ寄付サイト開設期間中の国際社会の動き」

「NGOアリーナ寄付サイト」を運営させていただいた期間は丁度、国際社会が「ミレニアム開発目標（MDGs：エム・ディー・ジーズ Millennium Development Goals）※」を定め、目標達成のために取り組んだ期間（2001年～2015年）と重なります。

この目標は、多くの国連加盟国及び国際機関が、世界の課題に対してはじめて期限を定め、具体的な数値目標を設定した点で、大変画期的なものでした。

※ 『ミレニアム開発目標（MDGs：エム・ディー・ジーズ）』８つの項目
目標1：極度の貧困と飢餓の撲滅 … 飢餓に苦しむ人々の割合を半減させる等
目標2：初等教育の完全普及の達成
目標3：ジェンダー平等推進と女性の地位向上
目標4：乳幼児死亡率の削減 … 5歳未満児の死亡率を3分の1に削減する
目標5：妊産婦の健康の改善
目標6：HIV／エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止
目標7：環境の持続可能性確保
目標8：開発のためのグローバルなパートナーシップの推進

多くのNGOがこの目標に波長を合わせる形で活動を進められた結果、目標1「極度の貧困と飢餓の撲滅」の一つ「極度の貧困人口の割合を1990年比で半減する」という目標では2010年に達成、2015年には1/3に減少するなど、一定の成果をあげることができたという報告がされています。
（より詳しくは、外務省「ミレニアム開発目標（MDGs）」へ）

 

2016年からは、MDGsが残した課題に加え、気候変動や防災等の環境に関する課題や具体的手段を盛り込んだ、「持続可能な開発目標（SDGs：エズ・ディー・ジーズ Sustainable Development Goals）」が目標として定められました。2030年の達成を目指し、各国政府・企業・研究者・NGO・一般市民の方々が達成に向けて行動することが期待されています。
（より詳しくは、環境省「ＳＤＧs」のページへ）